ようやく桜が咲きましたね。shijimaです。
本日、2020年8月15日(土)は『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring song』公開日です!
本当に、この日をずっとずっと心待ちにしておりました。改めて、公開おめでとうございます。
私はライブビューイング付き上映を見て参りました。
私が初めてFateに出会ったのは2011年に放送されたTVアニメ「Fate/Zero」でした。有名なタイトルだったので当時からFateという作品の存在は知っていましたが、「青い金髪の女の子がセイバーって子」くらいの知識しかありませんでした。過去の英雄云々という設定もよく分かっておらず。
というのも、あまりに人気がある作品は自分と相性が悪いことがかなり多く、あまり進んで見ようと思えなかったためです。
Fate/Zeroは、当時からずっと好きな作曲家の梶浦由記さんが音楽担当するということで、梶浦さんが担当するアニメなら面白いだろうと、そこだけで視聴を決めました。
そこで純粋に面白かったというのがあり、その後のufotabel版UBW、プリズマイリヤ、と手を出し、今回のHFへと繋がってきました。
どっぷりと、今のようにFate/stay nightの世界にハマったのは劇場版HF第二章がきっかけです。二章を劇場で見ているときに突然弓凛にハマり、それがきっかけでstay nightの原作ゲームにも手を出し、コンプリートマテリアルや同人誌等の書籍にも手を出し、果てに滅多に手を出さないBD Boxにまで手を出しました。早々にバレンタイン弓凛小説も書いていたような気がします。なぜそこから書いたと今なら問いたいですが……。
あの後5月のスパークで弓凛オンリーが開催されたので、なんてタイミングのいいときにハマったんだ……!と舞い上がって弓凛サークルさん駆け回って買い物したのもいい思い出です。あの時のアンソロジーと共に買ったパスケースは現在進行形で使っております。使いやすいデザインで大変ありがたいです……。
……話がやや逸れましたが。ハマってからの勢いは自分でも驚くくらい凄まじいもので、Fate/stay night[Realta Nua]とFate/hollow ataraxiaをやるためだけにPS Vitaを購入し、それから約一年でどちらもコンプリートしていました。いや……勢いってすごいですね、本当に。
HF三章が始まるまでにHFまで全部クリアしようと昨年末必死にやっておりましたが、今日、実際に本編を見てきて、レアルタではありますが、最後までクリアしていて本当に良かったなと思えました。
三章でどこが良かったと聞かれると全部としか言いようがないのですが……。というか、あまりの情報量にすでに忘れかけているところもあったりするのであれですが……。
まず、監督が須藤監督で本当に良かったと思えました。須藤監督の桜への愛、そして作品への愛が本当にすごくて、あれだけ長いシナリオを三章合わせて6時間のアニメーションでよくここまでいい形で描いてくれたなと。
毎章毎章、予想以上の内容、クオリティで作ってくれてはいましたが、三章は本当に、今までの章以上に胸に迫るものがありました。
監督を始め、アニメーター、スタッフ、キャスト、そして多くの関係者の方、素敵な作品を本当にありがとうございました。
私は上映開始直後からエンドロールまで泣きっぱなしで目がやや腫れぼったい上に頭が痛いです。ここまで作品で泣いたことはない気がします。
三章本編ですが、まず姉妹の話。エピローグで凛と桜が世界を巡っているシーンが本当に良くて……。あれは原作でなかった描写だったのでびっくりもしましたが、「姉妹としての時間を少しづつ取り戻しているんだ」というのがストレートに伝わってきて、本当に良かったと涙していました。手を繋いで歩いている描写もあってこちらが幸せな気持ちになりました。
終わりの方、「桜、幸せ?」と問いかける凛に対し、「はい」と応える桜。そのときの凛の表情が結構印象的で、すごい切なそうな表情をしているんですよね。それを見てこちらの心臓が鷲掴みにされましたし、こんなにも凛は桜のことを大切に思っているんだなと改めて思えた瞬間でもありました。
桜の目の色が若干青に戻って瞳孔も付いているのを見て、桜も少しずつ何かから解放されて前に進んでるんだなと見ていて感じました。自分を責めることばかりだった桜が自らの昏い部分を受け止めて前に進んでいく様は、成長しているんだと思えて……。同時に流れていた「春はゆく」の歌詞が本当に刺さりました。
それから、士郎とイリヤの姉弟/兄妹関係の話でも涙腺が崩壊してしまいまして。原作でもかなり泣いたんですが、映画でここまで泣かされるとは思いませんでした。
兄貴は妹を守る。お姉ちゃんは弟を守る。血の繋がりはなくとも確かにそこには姉弟、兄妹としての繋がりが確かにあって、特に大聖杯の門を閉じようとするイリヤの表情があまりに晴れやかで、幸せそうで、精一杯やりきったんだなと。
あそこで「生きたい」と叫ぶ士郎がまたあまりに人間らしくて、桜が士郎をきっと変えてきたし、イリヤがその背中を押してくれたのかなと思えました。
イリヤ繋がりで、バーサーカー戦の最後にバーサーカーが声を発して「イリヤを守れ」って言っていたの本当に嬉しかったです。ゲームだとFateルートでしか喋ってなかった気がしたので、オリジナル……? うろ覚えですみません。後で見直します。
セイバーとライダーの戦闘シーンは本当に凄まじかったですね……! ライダーが魔眼を使っている姿がまたかっこよくてかっこよくて……。ライダーのクラスに相応しい動きっぷりがたまりませんでした。アニメーションならではの迫力が本当に凄かったです。
この戦闘の後、セイバーが「シロウ……?」と。どうしてそこにいるのですか? とでも続きそうな雰囲気で声を発しているのが胸に刺さりました。セイバーはやっぱり士郎のセイバーだったんだろうな、と。原作でもすごい儚いシーンだなと思いながら進めていたのを思い出しました。
そして、待っていました。
「――ついてこれるか?」
「――これるか、じゃねぇ……。てめぇの方が……ついてきやがれ!」
このシーン原作を進めているときもすごく印象に残っていて、サントラにエミヤが流れるのもあって好きなんですが……。今回梶浦さんバージョンのエミヤが聴けたことも嬉しいんですが、それよりアーチャーのあの笑顔に全部持っ
て行かれました。もう、大丈夫だなとでも言いたそうな笑顔……。奴の笑顔は反則です本当に。
士郎が自室で苦しんでいるときに、左手で突然引き出し漁って凛のペンダントを握りしめたシーンも、アーチャーと凛の切っても切れない縁を象徴しているようで。
「大事なものだから、最期まで持っていないと」(セリフ曖昧)
と言う士郎の表情がアーチャーがしそうななんとも言えない表情をしていて、そこでもグッときていました。このルートだと、凛が初めてアーチャーの真名を確信する場面でもあるんですよね。原作でも泣きましたが、やっぱり映画でも泣きました。……泣いてばっかり。
HFは一章のときからそうでしたが、映画で初めましての人、というよりは過去のstay night作品、そして原作のファン向けにできているなと思っていて。三章は特に、原作をやっている人だからこそ分かる細かい描写だったり、場面場面の意味があったりもして、本当に濃い2時間だったなと思いました。
まだまだ感想というか、泣いた場面も心動かされた場面もたくさんあるのですが、うまく言葉として纏められないので、ダラダラしないうちに切り上げたいと思います。
「春はゆく」の聴き方がこれまでとガラッと変わりそうです。花の唄、I beg you、春はゆく、の3曲をリピートしながらこれを書いていますが、色んな感情でぐちゃぐちゃにされて、本編を思い出してまた涙しそうになっています。
映画の2回目も、きっと来週には見に行くと思うので、今回とはまた違った発見――特にサントラにも耳を傾けながら、じっくり見たいと思います。
最期に……。trueも好きですが、私normalも好きなので、円盤にはnormalも入ってくれることに淡い期待を寄せて結びとします。
あまりに感情が溢れすぎて文章めちゃくちゃになっているのは自分でも分かっていますが、もう収拾つかないのでこの辺で……。
あとどうでもいい情報ですが、PC版Fateは現在進行形で進めています。先日Fateルートをクリアして、今はUBWです。早くHFまでクリアしたいですね……。
shijima